MICEトレンド

2021年5月11日

新型コロナウイルスで急増したオンライン動画配信に求められる要件とは?

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2021年4月下旬、3度目の緊急事態宣言が出たにも関わらず、未だ衰えを見せない新型コロナウイルスの猛威。多くの企業は新型コロナによって、従来のビジネス習慣を変更せざるを得なくなった。それは企業が従来リアルで行ってきた社員大会、決算説明会、戦略発表会、キックオフといったビジネスコミュニケーションの世界でも同様で、リアル開催からオンライン配信に切り替える企業が増加した。一方、コロナ以前でも一部の先進企業はオンライン配信を行っている。しかし、beforeコロナのオンライン配信と、withコロナのそれとでは求められる要件が異なるという。その違いは何かをレポートする。

 

社内イベントをオンライン配信する際の課題は?

「上長からの指示で、従来、ホテルの宴会場で行ってきた社員大会を今回からオンライン配信で行うことになった」「配信経験がないため、どう運営したら良いのかわからない」。新型コロナにより多くの企業内イベンターは、このような壁にぶつかった。

コロナ以前、社員大会やキックオフ等の社内イベントはリアルで行うケースがほとんど。社内向けの講演内容は社外秘が多く、競合に聞かれると自社の競争力に影響を与える可能性がある。社員や幹部のみしか入室できないホテルや貸し会議室で行うことは必然だったからだ。

しかし、新型コロナにより社内イベントもリアルでの開催ができなくなった。機密情報が入った講演のオンライン配信を他社に漏れないようにするにはどうすれば良いのか。ここにオンライン配信におけるセキュリティという新たなニーズが誕生したのだ。

 

多種多様なオンライン配信のセキュリティ

 

オンライン配信のセキュリティ対策は様々だ。

事前登録制にして事前登録された方のみに動画ページのURLをメールで配信、事前登録者は配信当日、URLをクリックし、表示されたログインBOXにID、PWを入力して閲覧するという方法が一つ。視聴者に事前登録させる負担をかけたくない場合は、主催者側で閲覧者リストを生成しIDとPWを付与、視聴者にそれをメール送信し閲覧してもらう方法もある。

これらの対策だけだとID、PW漏洩で閲覧されてしまうというリスクを感じる企業は、さらに高いレベルのセキュリティ対策がある。

リファラー制御がその一つ。例えば社内イベントの場合、視聴者は社員に限られている。そこで社員しかアクセスできないイントラネットにURLを貼り、視聴者はそこにアクセスし、URLをクリック。その流れで来た方のみしか動画ページを閲覧できないというセキュリティだ。

前述したID、PWを発行し、ログインする際に、再度、ワンタイムパスワードを発行し認証を強化する方法も有効だ。視聴者それぞれにランダムにURLを発行し、一度、そのURLをクリックしたら無効になるといった対策もある。これらの組み合わせでさらに上のセキュリティレベルも実現できる。

ここまで紹介した対策は、ソフトバンクのグループ会社であるMICEプラットフォーム社のオンライン配信サービスで提供している。ソフトバンクグループやソフトバンク、JR東日本、イオン、PPIH、スターバックス、第一生命等、多くの企業のオンライン配信をサポートしている同社はセキュリティを万全にしたサービスを提供している。

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