MICEの中でも最大クラスのイベントとなる万博(国際博覧会)が、2025年に大阪・関西で開催されることが決定した。今回の開催地は、大阪の他に、ロシアとアゼルバイジャンが立候補。11月23日の午後(日本時間24日未明)、パリで開催された博覧会国際事務局総会(BIE総会)で開催地を決める投票が行われ、大阪が勝ちあがった。大阪での万博開催は1970年以来の2回目となる。
2025年に開催される大阪万博のテーマは、「いのち輝く未来社会のデザイン(Designing Future Society for Our Lives)」、サブテーマは「多様で心身ともに健康な生き方、持続可能な社会・経済システム」。特に国連が掲げる持続可能な開発目標(※SDGsの詳細は以下参照)が達成される社会、日本の国家戦略Society5.0の実現を目指す。開催期間は、2025年5月3日~11月3日までの185日間。開催場所は、大阪市の夢洲(ゆめしま)で、期間中2800万人の来場を見込む。経済波及効果は約2兆円と試算されている。
日本は、2020年の東京オリンピックに続き、大型MICEの誘致に成功した。大阪では、2019年にG20サミット首脳会議も開催される予定で、大阪での大型国際イベント(MICE)の開催が続く。
◆持続可能な開発目標(SDGs)の詳細
目標 | 詳細 |
貧困をなくそう | あらゆる場所あらゆる形態の貧困を終わらせる |
飢餓をゼロに | 飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養の改善を実現し、持続可能な農業を促進する。 |
すべての人に健康と福祉を | あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。 |
質の高い教育をみんなに | すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。 |
ジェンダー平等を実現しよう | ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行なう。 |
安全な水とトイレを世界中に | すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する。 |
エネルギーをみんなに、そしてクリーンに | すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的なエネルギーへのアクセスを確保する。 |
働きがいも経済成長も | 包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある 人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する |
産業と技術革新の基盤をつくろう | 強靭(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進,\。及びイノベーションの推進を図る。 |
人や国の不平等をなくそう | 国内及び各国家間の不平等を是正する。 |
住み続けられるまちづくりを | 包摂的で安全かつ強靭(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する。 |
つくる責任 つかう責任 | 持続可能な消費生産形態を確保する。 |
気候変動に具体的な対策を | 気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる。 |
海の豊かさを守ろう | 持続可能な開発のために、海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する。 |
陸の豊かさを守ろう | 陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する。 |
平和と公正をすべての人に | 持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する。 |
パートナーシップで目標を達成しよう | 持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する。 |