優秀人材の採用育成

2018年3月7日

人材派遣会社向け、マッチングの精度を上げる地図の使い方とは?

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2017年12月13日、ポーターズ本社で人材派遣会社を対象にしたセミナー『約70%のマッチング漏れを可視化しスピード決定を実現する、決定率向上セミナー』が開催された。主催者は、ポーターズとスタンダードファクトリーの2社。地図情報を使ってマッチングの精度を上げる手法を紹介した。

アジェンダ
  • 人材派遣会社が抱える5つの課題
  • 求人企業から30分圏内の求職者を検索したい 

人材派遣会社が抱える5つの課題

 

まず最初にポーターズ牧港氏が登壇。ポーターズのサービス概要を紹介した。ポーターズは、人材紹介会社1300社にクラウド型総合管理システムを提供している。さらに、人材派遣会社向けにも営業支援システムを提供し始め、現在75社に導入している。今後、人材派遣会社向けを伸ばしていくとしている。人材派遣会社のビジネスモデルは、求職者に派遣登録してもらい、一方で企業から求人情報を獲得する。キャッシュポイントは、求職者と求人企業がマッチングして成果報酬を得るというケースが多い。

牧港氏は、人材派遣会社を訪問しヒヤリングする機会が多いとし、人材派遣会社が抱える5つの課題を紹介した。

まずは「登録者の就業決定率を上げたいというもの」。人材派遣会社は、高い広告費を払って求職者を募集している。100名の求職者を集めても1名しかマッチングできなければその分だけしか収益は上がらない。決定率をいかに上げるかは人材派遣会社共通の課題となる。

続いて、「求人の決定率の改善」。今、世の中は人手不足なので企業からの求人募集は取りやすいという。だからと言ってやみくもに求人を取ってもマッチングに手間暇かかってしまう。自社が保有する求職者DBと相性の良い本当に決まる求人は何か。ムダな求人を取っていないかを見極めたいというのが2つ目の課題だ。

3つ目は、「求職者データベースの掘り起こし」。新規の求職者を獲得するコストは高騰している。そのため既に登録されている求職者を掘り起こす方法を模索しているとした。4つ目は、「求職者のキャリアアップ支援」。これらを効率的にシステムで管理したいという課題だ。最後は、「支店内の情報共有だけではなく、支店間での情報共有も可能にしたい」という点。これにより営業機会の増加を目す。

これらの課題は、ポーターズのHRBCスタッフィングで支援できるとした。そして、そのオプションとして今回、地図マッチングサービスを紹介した。

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求人企業から30分圏内の求職者を検索したい

 

続いて地図マッチングサービスを販売するスタンダードファクトリーの渡辺代表取締役が登壇。冒頭、派遣会社の求人開拓営業で良くある事例を紹介した。

派遣会社に勤める営業X氏は、ある日、朝一でA社を訪問した。A社で条件等をヒヤリングし、求人募集の承諾を得る。その後、営業のX氏は何社か訪問し、夕方、自社オフィスに戻った。そこからメールを確認、諸業務を行って、やっと朝一に訪問したA社の求人条件をシステムに入力していく。入力された情報はコーディネーター(マッチング担当者)に伝わり、翌日、コーディネーターが求人内容を把握してマッチングを開始する。しかし、マッチング開始が1日遅れになってしまうため、別の派遣会社がすでにマッチングを行って、A社求人案件がロストしてしまうことが多々ある。さらに、コーディネーターが求人内容に合致する求職者を検索するフェーズでもロスが発生しているとした。渡辺氏は、ここで地図マッチングを活用することで、ロスなく決定率を上げることができると強調した。

地図マッチングを利用するメリットは3つ

  • 求人企業からの通勤時間設定で求職者を抽出できる
  • 土地勘のないエリアでもシステムでカバーできる
  • 今まで頭の中で行っていた抽出を見える化する

求職者を検索する方法は、求人企業の住所を入力、そして通勤手段、通勤時間、職種等を選択するだけ。所在地から〇〇分の県内に求職者情報が表示される。東京の場合、通勤は電車が多いが、地方に行くと車通勤が多いため車を選択する。検索結果が多いと条件を絞り込み再検索することもできる。

たとえば青山一丁目から30分圏内の求職者を検索したいとする。従来は、港区を中心に隣接する渋谷区や新宿区を検索していたい。しかし、「地図マッチングで、通勤手段に電車を選択するとカバー領域は広がる」と渡辺氏は語る。「練馬、高円寺、新木場、巣鴨、錦糸町あたりまでは30分圏内でいける。従来ではひろいきれなかったエリアの求職者も検索できる」「検索結果の数は従来型に比べ多くなるため、マッチングの確度があがる」(渡辺氏)とした。

一方で、求職者との面談シーンにおいて、求職者の自宅住所から逆に求人情報を検索することもできる。今まで埋もれていた求人情報も探せるようになるとした。マッチングがキャッシュポイントとなる人材派遣会社にとってその精度を上げることは共通の課題となる。そのソリューションとして地図マッチングを活用してほしいとして講演は終了した。(BizMICE編集部)

 

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